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ナイスミドルへの道No.014

フォーミュラe 東京大会「東京E-Prix」観戦記

ドライバーとファンの距離が近いフォーミュラーe

日本で初めて開催された本格公道レース、フォーミュラe 東京大会を観戦して来ました。

フォーミュラeは世界を転戦する世界選手権です。

むろんすべてが最高レベルのF1とは比べものにならない規模ではありますが、ドライバーは皆ステップアップカテゴリーで結果を残しステップアップを果たしてきた名のあるレーサー。有名人です。

でもこんなに近くにいます。フォーミュラeはファンと選手の距離がとても近い。

これは予選と決勝の間、12時過ぎにピット前で行われた「AUTOGRAPH SESSION(ドライバーに寄るサイン会&フォトセッション)の一コマ。

予選と決勝レースの合間、予選終了後というタイミングのセッションですが、参戦中の殆どのドライバーが休み時間を削って参加してくれていて、チームのピット前で写真やサインに応じていました。

参加できる観客は高額なチケットを購入した人のみではありますが(このチケットを購入していない私がなぜこのセッションに参加できたのかは後述)、ここまで選手と観客の距離が近いスポーツはなかなかないのでは。

・・・世界選手権といってもモータースポーツ界で微妙な立ち位置にいるフォーミュラe。

他のレースより下に見られないようにするために、フォーミュラeの格を上げていくために・・・・。

「いいレースを見せること」だけで足りない、出来る限りのことをして行かなくてはならないことを、参加しているドライバーはよく分かっていて、つまるところ自分のためにこのようなことを行っているのでしょう。

スーパーフォーミュラの近藤真彦会長(このブログでも後に登場)が「フォーミュラeは参考になることがたくさんある」と語っていたようですが、スーパーフォーミュラに限らず他のスポーツでも参考になることもあるように思います。

激しいチケット争奪戦を強運で乗り切る

前置きが長くなりました。ここからが長文です。

私は開催が発表された日から、この日が来るのを楽しみに待っておりました。

チケットはプラチナチケットとなりましたが、忘年会の景品で何度も一等を当てtoto/BIGも万単位でしばしば当てていたうえ父親の仏壇を購入した際にはPayPayジャンボ1等10万円を当てた(正確には8万8千円くらい。中途半端なのはその前の買い物でも1等を当てていたから)強運を発動し、高額転売の合間をぬって定価(+手数料)で販売されているチケットを売買サイトで見つけました。

ただ定価72,000円です(なんてしれっと言える金持ちではありません)。しかしながらここは逃がせないと思い入手しました。様々な特典付きのカテゴリーB+のチケット。

私的には安いチケット(でも18,000円)でよかったんですけど・・・・私は「強運の持ち主」ですので、このチケットが思わぬラッキーを呼ぶことになるわけです。

入場だっ!

開催当日。

地下鉄で行くサーキット。ほぼ始発の西武池袋線から出発して、6時30分ころ最寄りの国際展示場前駅到着。

入り口前にはゲートオープン15分前、6時45分に到着しました。

右側の列が一般チケット。私が並んだのは「+」のチケットホルダー専用入場口がある左の列。

圧倒的に並んでいる人数が少ない上優先入場も出来ました。

優先入場出来たので、人気のないところでゆっくり撮影。

スタンド裏も人気がないうちに撮影しておきます。

スタンド到着。こんな眺め。

クローズドサーキットより近い!圧倒的な近さ!!これはすごい!

隣が海というロケーションもいいですね。

下段の方の方はフェンスで何も見えなそうですが・・・・これは楽しみなりますねー。

いよいよセッション開始

8時00分、30分のフリー走行開始。

私のカメラ(300mm望遠)で撮影するとこんな感じ。

マシンがかなり大きく撮れます。クローズドサーキットではこうはいきませんよ。

ただ、市街地コースだけあって周りが開けていません。

視界に入るのはごく一部だけで、どんなに頑張っても同じような写真しか撮れませんでしたので、あまり写真は撮りませんでした。

エンジンの音も排気音も聞こえませんが、タイヤのキール音は激しく聞こえます。

内燃機のレースではパニックブレーキでもしない限り聞かない音。

爆音がない分聞こえない音も聞こえて来るのか、そういうタイヤになっているのか分かりませんが現地観戦ならではの迫力はちゃんと味わえますよ。

ピットウォークでトラブル!・・・強運で乗り切る

ところで「+」のチケットホルダーは専用ラウンジ「リチャージシーティングエリア」が利用できます。ツードリンク&ランチ付き。昼は混むだろうし、ランチではなく朝食で頂きました。

ここがリチャージングエリア。ビッグサイトは展示場ですから、広々としていますね。

この時間帯は人が少なかったからなおさら広く感じます(昼は席が埋まっていました)。

「ランチ」が付いているといってもサンドイッチくらいかな、と思っていたら立派なお弁当でした。

デパ地下価格2260円だそうです。ごちそうさまでした。

続いてピットウォークに。

9時00分からピットウォークがあるとのことで、私は9時20分くらいに集合場所に到着していたのですが・・・・

一便が出発したあと、なかなか我々が進めません。

10時で終了なのに、もう9時50分。

どうなってるの?もう予選はじまっちゃうよ!

会場担当のシミズオクトの方に10時10分入場開始です、と説明されましたが10時20分に予選が始まるのにそれはあり得ないだろ、とスタッフと隊列がもめ始め・・・・揉めていない人もイライラし始めました。

そんなときに後方で「English?」「English?」と並んでいる人に聞きまくっている声が。

フォーミュラeオフィシャルと思われる(少なくともそう見えるYシャツを着ている)外国人の女性スタッフが手あたり次第聞きまくっているようでした。

「じゃ、わたしが・・・」なんて言える訳もなく人任せにしていると、英語が話せる御仁に状況を説明を開始(したものと思われる)。

「Over!」「Over!?」なんて言葉が聞き漏れいやな感じがしていましたが、やはり「時間オーバーとなりピットウォークは中止された」という説明を受けたようです。

「おい10時10分開始と言ってたお兄さん!こっちじゃ中止と行っておるぞ・・・!」

「いえ10時10分と聞いております」

本格的に揉めだして私もイライラ・・・・・

し始めたところ、ふと前を見ると、目の前に・・・・・!

御大ィーーーーー!!

目の前にっ!星野一義さんが来ているぅーーーーー!

皆さんイライラしていて気がついていなかったようですが、間違いなくい星野さん。

そしてその後ろ!星野さんと談笑していたのは!

会長オオーーーーー!!近藤真彦会長だっ!!

ウヒョ!

顔小いさ!やっぱりアイドルですね-。

国際映像にも映し出されたお二人。J SPORTSの実況席は二人がいることに絶叫していたようですがオレはその前から知っていました。

やはり強運の持ち主は違うなー。それに俺様は視野も違う。

ちなみに近藤会長はサインや写真などにも頑張って応じてましたよ。

さて問題のピットウォーク。

日本人スタッフより正式に「ピットウォーク中止」の説明がありました。

ただ「フォーミュラーeオフィシャルよりそれではあまりに申し訳ないという話になり、AUTOGRAPH SESSIONの参加権利をプレゼントします」とのことで頂きました。

こいつです↓

AUTOGRAPH SESSIONは冒頭で伝えたやつ。これが私がこのセッションに参加出来た理由。

本来一番高額なA+のチケットホルダーと、抽選で当たったB+ホルダーの人しか参加できないセッション。冒頭のセッションです。私がチケットを譲って貰った方は「抽選に外れた」と言っていましたが、それがこれですよ。

やはり強運の持ち主は違うなー。

予選開始。これぞ市街地レース!

イライラのち気分よく散会したあと10時20分より予選開始。

見よ!ギリギリまで攻めるとここまで壁に迫ります!

本当はぶつかってるんじゃないの、ってくらい来ますね。

これが市街地サーキットというものなんですね。

オレの写真が下手くそなせいで臨場感ないんですけど、実際もっと当たりそうに見えます。すごいです。

フォーミュラeの予選方式は変わっていて、最終的にはトーナメントで勝ち上がったドライバーがポールポジションを獲得します。

今回ポールを獲得したのは地元・日産のオリバー・ローランド!

最後の最後、フィニッシュライン通過寸前の逆転劇に観客も沸きました。決勝も期待大です!

お待ちかねのAUTOGRAPH SESSION

予選終了後はお待ちかねのピットウォーク&オートグラフセッション。

まずどのチームもオープンなことに驚きます。マシンがほぼ共通化されているてピットも狭い、という事情もあるのかも知れませんがどのチームもフルオープン。

観客の目を気にすることなく作業しています。

それと、冒頭の通り殆どのドライバーがサイン&フォトに参加。

せっせとサインを書き、写真にも応じていました。

私はサインを収集する趣味はないのですが、せっかくなので頂戴しました。

ついに決勝レース

決勝レースを前に国歌斉唱、そして現地に駆け付けた岸田総理小池知事があいさつ。

東京でフォーミュラeを開催する意義を語っていたらしい(小池知事は声が小さく聞こえませんでした)。

いろいろな意見はあるかも知れませんが、モータースポーツに総理が駆け付けるというのは大きなことです。来年以降も続けて行けそうです!

15時20分、いよいよ決勝レースがスタート。

ポールポジションのローランドがスタートスタートも決めてレースをリード!

しかしこのまま独走というわけにはいかないのがフォーミュラeの難しいところ。

どこかのタイミングでバッテリーの消費量を減らす「エコ走行」に切り替えないとバッテリーに余裕がなくなってしまいます。

さらに2度アタックモードを発動させる義務もある。

アタックモードはパワーを引き上げるモードですが、これを発動させるにはレコードラインから外れた場所にある「アクティベーションゾーン」を通過する必要があります。

アクティベーションゾーンを通過する間に後続に抜かれてしまう可能性もありますから状況をよく考えてレースを進めて行く必要があります。

ローランドはアクティベーションゾーンを通過しても逆転されないように序盤プッシュする作戦に出ました。2度のアタックモードを序盤で発動。

あとはどこでトップを譲るか?

ローランドは残り10周(くらい)となる24周まで引っ張り2位へ。

変わってトップに立ったのはマセラティMSGレーシングのマキシミリアン・ギュンター

ギュンターはアタックモードの義務を1回残しているので、アクティベーションゾーンを通過している間に再逆転可能・・・という計算があったと思いますが、ギュンターがここで猛チャージ。ローランドに2秒近い差を付けます。

セフティーリードを築いてアクティベーションゾーンを通過するとそのままトップを譲らず復帰。してやったり。

ファイナルラップ、後続のチャージを凌ぎ切ったローランドがギュンターにアタックを続けますが逆転には至らず・・・

1位マキシミリアン・ギュンター(マセラティMSGレーシング)、2位オリバー・ローランド(ニッサン・フォーミュラEチーム)、3位ジェイク・ディニシュ(アンドレッティ・レーシング)の順でチェッカー。

最後までしびれる展開の、いいレースでした。

表彰台へ

「+」ホルダーは表彰台前に席の用意があったようでしたが出遅れました。最後尾付近から間を抜いて撮影。

優勝したギュンターにトロフィーを渡すのは小池百合子都知事!

まさしく大団円!

みんなありあがとう!

また来年・・・

フォーミュラeのレース観戦は楽しめたか?

答えは当然Yes!

「エンジンがないモータースポーツなんて」などと言っている人は放っておいて、迫力はちゃんとあるしレースの質も高いですし、コンパクトな運営も魅力的。

ピットウォークでのトラブルはありましたが、あの時状況を伝えに来たのは外国人スタッフ。

AUTOGRAPH SESSIONのエスコートをしていたスタッフも外国人で、おそらくずっと帯同して世界を転戦しているのではないかと思います。

かつてF1も「F1サーカス」と呼ばれていた時代がありましたが、今では大規模なイベントとなりサーカスというには無理があります。

その点フォーミュラeはまだ「古き良き時代」の雰囲気があり、ドライバーもチームもオープンな雰囲気です。

それに少人数でコンパクトな運営をしているからこそ、柔軟な対応も出来たはずで、この辺りは他のスポーツでも見習っていけるはずだと感じました。

来年また開催されるなら、ぜひ行きたい。

そう感じたレースでした。

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