"こころの書"と長い言い訳編
突然ですが、皆さんにこころの書と呼べる本ははありますか?
私は2つあります。
「3びきのこぶた」と「おおきなかぶ」です。
2つとも洋書であり、物語自体が非常に難解ですので私ごときが解釈をどうたらするのもおこがましいのですが、「3びきのこぶた」って話は「何の社会も知らないこぶたでさえこんなに思慮深く行動しているというのに、なんと浅はかでマヌケな大人の多いことか」という大人に対する戒めだと思っています。
「おおきなかぶ」ってのはロシア民話ですが、ロシアの田舎での話だけあって出てくる人物は皆もれなく学もなければ知恵もない者だらけです。
おじいさん、おばあさん、まごむすめ。
どいつもこいつもろくに考えもせず、困った困ったと人を呼びにいくだけ。まごむすめに至っては呼んでくるのが人すら呼ぶことが出来ず犬を連れて来る。犬って。
さらにはねこちゃん、最後にねずみと増えていくわけですが、ねこだのねずみだので抜けるわけないでしょ、と思わせておいて抜けちゃう。
そこで「たとえ小さな力でも・・・・」「皆で力を合わせれば・・・・」なんて話になるはずですけど、この話の根本にあるのはそこではなく「まずやれ、まず走れ」であり、あたまでっかちをコケにする話だと思っています。
大きなかぶを前にしたのが頭のいい人達だったら絶対に作戦会議やります。ああでもないこうでもない、理屈的にはこうだろう、って。
そもそもこんなかぶがあり得るのか、って話まで始めちゃう。中途半端な知識しかないクセに。
たぶん、おじいさんがねずみを連れてきて抜いちゃった時点でも、この人は時点ではまだかぶに手をかけることせずに作戦会議やってると思います。
「いや、○●の法則を考えれば・・・・」だの「いや、それだとかぶのほうが耐えられない」だの。中途半端な知識しかないクセに。
頭のいい人達がああだこうだと考えているだろう間に、学もなければ知恵もない者たちがおおきなかぶをぬいてしまう、あたまでっかちをコケにしてる。
おおきなかぶってそんな話だと思っています。
思慮深い者を称える「3びきのこぶた」と相反するものだと思いますか?
私はそう思いません。
ここでいう「頭のいい人達」は思慮深いわけではなく浅はかで、ただの頭でっかちだからです。頭でっかちでなく、本当に頭のいい人たちであったら「まず試してみて」抜けなかったら「なぜ抜けないんだろう」と原因を考えながら対処策を講じていくはずです。
おじいさんたちを「思慮深い」とは思いませんが、「すぐに行動に移す」ことに美しさを感じます。うまくいかなければ、すぐに次の手を打つ。これこそトライ&エラー。これを実践して、大きなかぶを抜く。頭でっかちよりずっと早く抜けたはずです。
安易な気持ちで楽にごまかしながら作るのではなく、先を見据えて思慮深く。
しかしながら頭でっかちになるのではなく、トライ&エラーを。
エラそうなこと言いやがって。オマエはいったい何様だ。そんな声もあるでしょう。
「だいたいおまえんとこ復活するとか言っているくせに何か月経っても何一つ更新しないじゃないか!御託ばかりならべやがって!」とか言いたくもなるでしょう。
はい、その通りだと思います。でも私は今、先を見据えて思慮深くサイトを作り、トライ&エラーを重ねている最中です。前回同様、言い訳が非常に長くなり申し訳ございませんでした。
最終的に伝えたいことは、一つです。
用意しているコンテンツはあるにはありますが、今後のためにもしばしお待ちいただければと存じます。
そもそもの話、20年前に特に先を見越すことなく一晩で作ったのが最初ですから昔のようにやってもいいんですけど、今の時代、Webの世界もずいぶん変わっていますからできる限り対応していきたいと思ってやっています。 このサイトは先を見越してWordPressで作っていますが、これだって本格的に扱うのは初めてですし、次から次へと新しい情報が入ってくるたびやり直しているのが現状です。 どうにか勉強しながらやっています。 私も今の若いWebクリエイターがヨチヨチ歩きをしているころからWebをかじっている、フレームセットだのテーブルレイアウトだのFlashだのDHTMLだのHDMLだのケータイ対応だのネスケ問題だのIE6問題だのWeb2.0だの、ずっとそんなことやってきていますしWordPressだって一応2.1のころから知っていますから、そのあたり意地というか今もどうにかやっていきたいな、と思っているところです。
2020.1.21 福士和照
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