日本大学ラグビー部黙認サイト
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本日AGFフィールドで行われた今季のリーグ戦最終戦・関東学院大戦は28-52(前半7-28)で敗戦となりました。

既に最下位が決まっていたハリケーンズはリーグ戦未勝利で終了。後は来月13日の入替戦を残すのみとなります。

今日の試合、確かに良い攻撃も見せることはありました。途中、良いところまで追い上げました。ただ、統制が取れないのは残念です。入替戦のことを念頭に置いてこのような試合になってしまったのか、熱くなり空回ししてしまったのかは分かりませんが反則は15を数えシンビンもありました。

攻撃が続いている間はチームもまとまって見えるのですが、ずっとそうなっているとも思えず・・・今日は試合終了後からずっと、あの言葉を思い起こしています。

私は今50歳です。

だいたいこの世代ですと、トライが4点だったりボールが茶色かった時代はおぼろげにしか覚えていません。ラグビーには古くからラグビーを見ている「オールドファン」が居ますが、彼らから見れば私などヒヨッコです。

それでもラグビーを見始めた頃に比べると、さらにはさくら組を作った頃に比べるとラグビーのルールも変わってきていて、今年は言葉の変更もありました。私はずっとその変化に対応しているつもりですが、試合終了とかFULL TIMEとかそんな言葉は今でも使いません。

私が試合終了を示すときに使う言葉は前からずっと「ノーサイド」。

こだわりというか抵抗というか、インゴールがトライゾーンになってもここは曲げません。今のようにラグビーを見る前から知っていた、昔ながらの言葉です。

今のようにラグビーを見る前から知っていた言葉、まだあります。

私が小学5年生のとき。昭和61年。1986年。日大ラグビー部が最後にリーグ戦優勝を果たした翌年のことです。

学内クラブ活動(課外クラブではなく授業時間に行うクラブ)で、人気のソフトボールクラブやサッカークラブには入りたくないけどグランドで遊びたいと考えていた私は友人となぜか「ラグビークラブ」を作りました。ラグビーのことなんか誰もなんにも知らなかったのに、どんな競技かも知らなかったのになぜか作って部員が揃い承認されました。

タイミングのいいことに、当時私のクラスの担任は大学までラグビーをやっていた先生でした。しかも、たまたまこの年赴任してきた先生でした。

当時としてはかなり大柄な185cmの巨漢、通称ガリバー先生。

「大学では一応レギュラーだった」と語る、鼻骨がなくて鼻が低い先生が顧問の先生になってくれました。

週に1度、45分の授業内とあってはまともにラグビーを教わることはなく、45分ほぼ追いかけっこをしているだけ。先生も怒ることなく、我々に混ざることなく、外から見ながら、時より走り方やボールの持ち方など教えたり、おそらく当時貴重だったであろう「松尾雄治さんの引退試合のVHSビデオ」を見せたりして(小学生にわかるはずないんですけど)、まあそんな感じの1年間でした。

さて、起こるときは同時にいろいろ起こるもので当時小学5年生の国語の教科書(東京書籍)でラグビーが取り上げられていました。

当時ラグビーの基本精神と言われていた、あの言葉が題材でした。

その言葉こそ、

ONE　FOR　ALL

ALL　FOR　ONE

教えてくれる担任の先生はもちろんガリバー先生で、自身のラグビーの実体験を交えて話す内容はまだまだ純粋な小学5年生たちの心を捉え、皆目を輝かせて聞いておりました。

私はこのときこの言葉を覚えました。同世代にこのときこの言葉を覚えた人も多いでしょうし、「好きな言葉」と聞かれてこの言葉を答えていた同世代も多いことでしょう。今となってはノーサイド同様古くさい言葉で今時「ラグビーの基本精神」なんて語り出したら結構クサいお人柄です。

過去にはさくら組のトップページに載せていました。現役部員が沢山さくら組にくるようになってからチョット恥ずかしくなりずっと使っていませんでしたが、今日の試合を見てからずっとこの言葉が頭から離れません。

入替戦はどんな試合になってもただただ負けないことを目指して戦うの試合で、「自分たちのラグビー」だの「最後に意地を見せる」だの「最後にカッコよく」だの考えていても仕方のない試合です。

内容はどうであれとにかく負けないことを目指していくだけ。余計なことを考えていればむしろ足下をすくわれる。

それに何よりチーム一丸となって同じ方向を見据えて臨まねば足下をすくわれてしまう。

今一度切り替えて、チームを再構築して入替戦に臨んでほしいと思います。

2週間なんてもうすぐ。4年生の皆さん、チームをまとめて最後の仕事を。

話が長くなりました。

本投稿は最後に応援のプロの力を借ります。ご唱和下さい。

心を一つに！

GO！Hurricanes！