関東大学ラグビーリーグ戦公式戦
日本大vs法政大
得点表
日本大 | チーム | 法政大 | ||
---|---|---|---|---|
35 | 合計得点 | 22 | ||
前半 | 後半 | ハーフ | 前半 | 後半 |
14 | 21 | 得点 | 7 | 15 |
2 | 3 | トライ | 1 | 3 |
2 | 3 | ゴール | 1 | 0 |
0 | 0 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
メンバー表
日本大 | |||
---|---|---|---|
No. | 氏名 | 年 | 出身校 |
1 | 坂本 駿介 | M1 | 三本杉農業 |
2 | 藤村 琉士 | 4 | 京都成章 |
3 | 岩上 龍 | 2 | 目黒学院 |
4 | 趙 誠悠 | 3 | 大阪朝鮮 |
5 | テビタ・オト | 3 | トンガ |
6 | 佐川 奨茉 | 1 | 佐野日大 |
7 | 飯田 光紀 | 3 | 日川 |
8 | 平坂 桃一 | 2 | 日大高 |
9 | 前川 李蘭 | 1 | 目黒学院 |
10 | 饒平名悠斗 | 2 | コザ |
11 | 水間 夢翔 | 2 | 佐賀工 |
12 | 広瀬 龍二 | 2 | 日川 |
13 | フレイザー・クワーク | 3 | 開志国際 |
14 | ナサニエル・トゥポウ | 2 | マリストブラザーズ |
15 | 普久原 琉 | 2 | コザ |
16 | ハラシリ・シオネ | 3 | 目黒学院 |
17 | サミソニ・アサエリ | 4 | 目黒学院 |
18 | 新井 真魚 | 3 | 日大高 |
19 | 熊谷 幸介 | 3 | 保善 |
20 | 井上 風雅 | 1 | 東福岡 |
21 | 村上 陽平 | 4 | 仙台育英 |
22 | 齊藤 芳徳 | 4 | 大分東明 |
23 | 呉 尚俊 | 4 | 大阪朝鮮 |
法政大 | |||
---|---|---|---|
No. | 氏名 | 年 | 出身校 |
1 | 稲田壮一郎 | 3 | 中部大学春日丘 |
2 | 濱野 隼也 | 4 | 秋田工 |
3 | 菊田 圭佑 | 4 | 仙台育英 |
4 | 緒方健志郎 | 2 | 熊本西 |
5 | 竹部力 | 1 | 大分舞鶴 |
6 | 吉永純也 | 2 | 東福岡 |
7 | 山下憲太 | 4 | 海星 |
8 | 佐々木康成 | 2 | 大分舞鶴 |
9 | 隠塚翔太朗 | 3 | 東福岡/td> |
10 | 熊田経道 | 1 | 大阪産業大学附属 |
11 | 石岡玲英 | 1 | 御所実業 |
12 | 有田闘志樹 | 3 | 鹿児島実業 |
13 | 堀川優 | 4 | 東福岡 |
14 | 斉藤大智 | 4 | 黒沢尻北 |
15 | 根塚洸雅 | 4 | 東海大仰星 |
16 | 井口龍太郎 | 2 | 静岡聖光学院 |
17 | 石母田健太 | 2 | 国学院栃木 |
18 | 橋本陸 | 4 | 東京 |
19 | 山下太雅 | 4 | 東福岡 |
20 | 山下武準 | 1 | 法政二 |
21 | 山脇一真 | 1 | 天理 |
22 | 舘内倭人 | 3 | 法政二 |
23 | 高橋達也 | 3 | 目黒学院 |
タイムライン
3連勝を飾り、俄然注目を集めてきたハリケーンズが秩父宮に登場。
穏やかな秋晴れの中、法政大と対峙しました。
ハリケーンズボールのキックオフ
法政大のキックをキャッチしたFB普久原のカウンターからハリケーンズの攻撃がスタート、ハーフラインを越えるところまで前進しましたがここでノックオン。ファーストスクラムとなりました。
ハリケーンズ得意のスクラムですが、このスクラムは法政大に押されてめくり上がってしまいます。コラプシングの反則。
法政大FWはこのスクラムで沸き立ちますが、ハリケーンズのスクラムが序盤安定しないのは今日に始まったわけではなく・・・
押された!っと驚くのはまだ早い。
法政大は日大陣22mライン付近のラインアウトからモールを押し込み、さらにバックスに展開。ハリケーンズはこれに早い出足で対抗します.
バックスで前進出来なかった法政大は攻撃をFWに切り替えて連続攻撃。これが功を奏し、ラックをからサイドアタックを繰り返してゴール前まで前進。
ハリケーンズはゴールラインを背にして厳しい時間が続きましたが、ここは耐え抜いてパイルアップ、法政大ボールの5mスクラムへ。
法政大は伝統的にバックスが強いチームですが、今回FWに手応えを感じたのかFW戦仕掛けて来ました。
ハリケーンズFWもかなり押されましたが、昨年の主将・坂本が2度ピンチを見事に救い、オレも見事にその瞬間を捉えていました。エッヘン。
さて、問題のスクラムです。法政大ボールの5mスクラム。
法政大フォワードはスクラムを押せたこと、さらにラックで前進出来たことからかなりの自信を持ってスクラムを組んで来ました。
その自信の通りハリケーンズはスクラムを上手く組めず・・・・オフサイドの反則。
そして法政大、このペナルティでスクラムを選択します。
前半7分にしてこのゲームの分水嶺・・・・
4度目のスクラムにして、ハリケーンズもしっかりスクラムを組め、法政大FWの足を止めました。
押し込めると踏んでいた法政大FWはここで焦り、スクラムをかち上げてしまいコラプシングの反則。
今年のハリケーンズのスクラムは昨年に比べると明らかに進化していて懐が深い。
自分たちの形で押し込むだけが能ではなく、相手の形に合わせて組めるようで、序盤スクラムが上手く組めなくても優秀なAI並に修正してきます。
まるで逆転する機会を図っていたかのよう。押し込まれてきたFWもこれで自信を持って法政FWに対峙出来るようになりました。
法政がスクラムの優位性を武器にバックスに展開していたらまた違う展開になっていたかも知れませんが、ピンチを脱出。
自陣ハーウェイライン手前からSO饒平名がパスダミーで抜け法政大陣へ。ラック横に走り込んできたFL佐川にSH前川が絶妙なフラットパスを放り、佐川が法政大陣15mまで前進、さらにラックから前進しますがボールを離せず後退。
法政大は日大陣10mのラインアウトから今度はバックスに展開していきますが、ここはハリケーンズも反応し逆にノットリリースザボールを誘います。
ハリケーンズは法政大陣10m付近のラインアウトからFWが連続攻撃しますが、法政大FWも応戦し数m進んだところでオーバーザトップの反則を犯し再度後退。
5-0
SO熊田→FB根塚→WTB石岡とつなぎ、石岡がインゴールにボールを蹴り込むとFB根塚が追いついて左中間にトライ。
0-7
お互い攻め込んでは反則で後退する中、自陣から鮮やかな速攻を仕掛けた法政大が先制しますが、ハリケーンズもすぐに反撃。
5-7
7-7
得意のモールからの攻撃でトライを奪い同点に。SH前川がダイレクトに供給するフラットのパスはスピードも精度もよく、今後相手チームの脅威になりそうなプレーです。
そして、2つ目のトライも同じようにモールから取っていきます。
12-7
14-7
キックオフ直後から押され気味で先制もされたものの、徐々に自身のペースに持ち込んだハリケーンズ。
この後法政もようやくボールを動かしながら攻撃を開始しましたが、ハリケーンズのディフェンスの出足は相変わらず早く反撃の芽を摘み続けました。
ハリケーンズは普久原・トゥポウのカウンターで見せ場を作りますが、トライまでは至らず前半終了。
前半は緊張感のある試合展開で、どっちつかずの好試合といった状況でした。
この展開で徐々に差を付けて行ければ、ハリケーンズの強さも本物と言えるところ。
法政大は日大陣10mのラインアウトをキープするとモールを強烈にドライブ。22mラインを越えるとコラプシングの反則を得て5mラインアウトとなりますが、ここではハリケーンズもモールを組ませず、またディフェンスでも健闘し、ピンチを脱出します。
ハーフウェイラインを挟んだ両フルバックの蹴り合いから、日大WTBトゥポウがカウンター。ハーフウェイ付近から一気に22mラインを越えるとCTBフレイザーにつなぎ、ゴール前5mまで前進。
ここでノックオンとなり、法政大ボールのスクラムへ。ハリケーンズはこの場面でプロップ二人を入れ替えます。
これが功を奏し、このスクラムは法政大のコラプシング。タッチに蹴り出すと、
19-7
21-7
前半と同じパターンで、前半と同じく同じく佐川がトライ。
前川のコンバージョンも今日は精度が抜群で、難しいところから綺麗な軌道で決めていき、ここまで最大得点差となる14点差に。さらに、ハリケーンズはビッグプレーで突き放します。
26-7
28-7
ムードメーカー・齋藤のビッグプレーで皆大喜び。今年のハリケーンズの特徴である、早い出足のディフェンスから生まれたトライでもあります。
勝負あった、と思わせるトライ&ゴール。
後半の冒頭、「徐々に差を付けて行ければ、ハリケーンズの強さも本物」と書いておりますが後日談としてではなく試合中に感じていたことで、強豪チームの試合運びはそんなものです。力の差がそこまでなくても、その差以上に点差が開いていく。ここまではその展開でした。
そして、最後の10分にさらに点差を広げられれば言うことなしではありますが・・・・。
自陣ゴール前10m付近からキックをキャッチしたSH前川がFB普久原にノールックでつなぎ、普久原がカウンター。ディフェンスを交わして自陣15m付近まで前進するとSO饒平名につなぎ、ハーウェイラインまで前進。さらにSH前川のキックで法政陣22mラインまで前進。
今年のハリケーンズの売りの一つである、沖縄コンビ。沖縄にこのようなプレーヤーがいるとは知りませんでした。
私は沖縄生活も長いのですが(本島ではなく西表島です)、東京に出てきて2年も経てば皮なしの豚肉にも慣れたでしょうか。皮付きの豚肉が恋しいでしょうか。電車や、踏切には慣れたでしょうか。ともあれ、見事なカウンターでした。
そしてこのタイミングで攻撃型SHの村上と、期待の1年生井上を投入します。
22mライン上のラインアウトから少しテンポを変えて攻撃して前進していきますが、トライまでは持ち込めず。
法政大も選手を入れ替えて攻撃を仕掛けて来ますが、相変わらずの早い出足のディフェンスが生きて反撃の目を摘み続けます。激しいディフェンスを見せていきますが、ここでシンビンが。
故意ではないでしょうが、2回続けてハイタックルではシンビンも仕方ありません。
ここまで良い流れでしたが、これで流れが変わります。
28-12
少しプランが狂ったのか、気落ちしたのか、それとも最初からこんなものなのか。
出足の早いディフェンスがなりを潜め、また戻りも遅くあっさりとトライを許してしまいました。
ハリケーンズはキックオフから法政大陣に攻め込みます。
ゆっくりと時間を使いながらじっくり攻めると、
33-12
35-12
嗅覚鋭いムードメーカーのトライで再び22点差としますが、流れを引き戻すまでは至りません。
35-17
日大はシンビンのオトが復帰。再び15人に戻りますが、ディフェンスの出足の早さは戻らず、また戻りの遅さも露呈してしまい、
35-22
ここでノーサイド。
勝ったハリケーンズは開幕4連勝。流通経済大との全勝対決に弾みを付けました。
後半20分くらいまでは苦しみながらも良いペースでしたが、14人になってからは「時間を使いながらの落ち着いた戦いぶり」にも見えますが足が重いようにも見えます。
専修大の時もそうでしたが、一度動きが重くなると戻ることはないようです。
慎重にことをすすめようとしているのかも知れませんが、個人的にはどうしても気になってしまいます。
ネガティブなコメントばかりが目立ってしまい申し訳ないところですが、ともあれ、順当に全勝で流経大と対戦することになりました。
大事な大事な一戦、落ち着いた戦いぶりを見せて欲しいところです。
コメント掲示板
ご感想・要望・質問等、管理人への伝言にお気軽にご利用下さい。