関東大学ラグビーリーグ戦公式戦
日本大vs立正大
得点表
日本大 | チーム | 立正大 | ||
44 | 合計得点 | 33 | ||
前半 | 後半 | ハーフ | 前半 | 後半 |
17 | 27 | 得点 | 19 | 14 |
2 | 4 | トライ | 3 | 2 |
2 | 2 | ゴール | 2 | 2 |
1 | 0 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
メンバー表
日本大 | |||
No. | 氏名 | 年 | 出身校 |
---|---|---|---|
1 | 春野 星翔 | 3 | 日本大学 |
2 | 林 琉輝 | 4 | 日本大学 |
3 | 岩上 龍 | 4 | 目黒学院 |
4 | 久保 太雅 | 3 | 天理 |
5 | イオセファツ ・モレコ | 4 | LeulumoegafouCollege |
6 | 原田 竜弥 | 4 | 明和県央 |
7 | 平坂 桃一 | 4 | 日本大学 |
8 | 佐川 奨茉 | 3 | 佐野日大 |
9 | 齋藤 史哉 | 3 | 佐賀工業 |
10 | 饒平名 悠斗 | 4 | コザ |
11 | 水間 夢翔 | 4 | 佐賀工業 |
12 | 広瀬 龍二 | 4 | 日川 |
13 | ジョアペ ・ナコ | 2 | 大分東明 |
14 | ナサニエル ・トゥポウ | 4 | MaristBrothers'HighSchool |
15 | 普久原 琉 | 4 | コザ |
16 | 井上 風雅 | 3 | 東福岡 |
17 | 金 樹一 | 4 | 大阪朝鮮 |
18 | 越後 雄太 | 3 | 保善 |
19 | 太田 寿一郎 | 4 | 神戸村野工業 |
20 | ワイサレ ・セレヴィ | 3 | O’DeaHighSchool |
21 | 前川 李蘭 | 3 | 目黒学院 |
22 | 徳永 優太 | 2 | 佐賀工業 |
23 | 西尾 陽太 | 3 | 札幌山の手 |
立正大 | |||
No. | 氏名 | 年 | 出身校 |
---|---|---|---|
1 | 小川 耕三朗 | 4 | 正智深谷 |
2 | 陣内 源斗 | 4 | 尾道 |
3 | 金子 元紀 | 4 | 川口 |
4 | 八木 崇太 | 2 | 日本航空石川 |
5 | 田代 拓海 | 4 | 八戸西 |
6 | ピエリッチ ・シーバート | 3 | Paarl Gimnasium HighSchool |
7 | 田中 卓也 | 4 | 東福岡 |
8 | ユアン ・ウィルソン | 2 | Paarl Gimnasium HighSchool |
9 | 中森 隆太 | 4 | 東福岡 |
10 | 吉永 崚 | 4 | 九州学院 |
11 | 田中 瑛士 | 4 | 筑紫 |
12 | 小熊 丞 | 4 | 北越 |
13 | キニ ・ヴェイタタ | 3 | St Andrew’s College |
14 | 大月 淳史 | 4 | 新潟工業 |
15 | 清永 修太郎 | 3 | 大分舞鶴 |
16 | 井川 桃大朗 | 1 | 東福岡 |
17 | 三浦 類 | 2 | 仙台育英学園 |
18 | 堰見 悠吾 | 4 | 熊谷工業 |
19 | 奥山 寿孝 | 1 | 日川 |
20 | 國松 建佑 | 4 | 深谷 |
21 | 三原 大河 | 3 | 東福岡 |
22 | 藤田 健太 | 4 | 朝明 |
23 | 浮田 裕一 | 2 | 興国 |
タイムライン
菊谷崇ヘッドコーチが就任し、新体制となったハリケーンズ。
充実した日々を過ごしているようなインタビュー記事をいろいろなところで見ましたが、そんな記事とは裏腹に春季交流戦全敗、夏合宿でも京産大に大敗を喫するなど全く結果を残せていません。
果たして今年はどうなってしまうのか?
緒戦の相手は一部復帰を果たした立正大。立正大と供に一部昇格を果たした東洋大が東海大を撃破したという驚きのニュースの後、彼らの地元・熊谷ラグビー場で今年のハリケーンズがスタートしました。
うだるような暑さの中、ハリケーンズボールでキックオフ。
クリーンキャッチした立正大はパントを上げますがこれがダイレクトタッチに。22mライン付近のマイボールラインアウトとなります。
5-0
7-0
試合開始早々普久原の独走トライが生まれ、さらに難しいゴールも広瀬が決めて幸先のいいスタートを切ります。
が、この後はミスもあり自陣を脱出出来ない状態に。
ゴール前では粘り強いディフェンスを見せて踏ん張り、また立正大のハイパント攻撃にも対応していましたが、
7-5
7-7
7-12
7-14
立正大は徹底したハイパント攻撃。SH中森・SO吉永がボールを持つたびにパントを上げており、殆どライン攻撃を見せません。
序盤は対応していたハリケーンズも徐々にほころびを見せ始め、2連続トライを浴びて逆転されました。
この後はようやくハリケーンズも立正大陣で攻撃を開始。
小気味よく攻めていきますが、立正大陣10m付近でペナルティを得るとなんとPGを選択。
10-14
PGで得点をするのはいつ以来でしょうか。前半終了間際や試合終了間際に狙ったことはあったかも知れませんが、こういった場面で攻め込むことを選択せずPGを狙うのは記憶にありません。
PG1本で試合の流れが変わることもあるので期待もしましたが流れを変えるには至らず、再び自陣で時間を過ごすことになりました。
立正大は相変わらずのハイパント攻撃。立正大のパントはミスもあるのですが、受けるハリケーンズもパント処理が盤石とは言えず・・・・
ハリケーンズは自陣からボールを回し、CTB広瀬のパスからFB普久原が抜け敵陣22mライン付近まで入りましたが継続出来ず相手ボールに。
立正大のハイパントをキャッチしたWTBトゥポウがカウンター。自陣15m付近から敵陣22mライン付近まで前進しますがこちらも継続出来ず。
ハリケーンズはこの後も敵陣で攻撃しますが、やはりミスが出て得点には至りません。そんな中、
10-19
攻撃しても得点しきれない中、先ほどと同じパターンで一瞬の隙を突かれトライを奪われました。良い展開とは言えない中前半終了が迫りますが、ここでハリケーンズも最後の攻撃。
立正大のダイレクトタッチから敵陣に入ると、
15-19
17-19
キックオフ後、No8佐川とWTBトゥポウの突破からゲインしますがタッチを切り相手ボールのラインアウトに。ライアウトをキープした立正大は再びハイパントを上げてきますが、これをキャッチしようとした普久原に立正大バックスが危険なチャージを犯したところで前半が終了しました。
前半のハリケーンズは春や夏と同じような雰囲気。立正大が徹底してハイパントを上げるためラインディフェンスの綻びこそ見せませんでしたが、ハイパントに対応しきれずまた一瞬のミスから失点をするなどいい試合運びとは言えません。
前半最後のトライは攻撃を継続して取り切りましたが、継続しきれないことの方が多く、まだまだ去年のような雰囲気にはなっていません。
果たして後半は流れがかわるのか・・・・?
ハリケーンズは後半から3番に3年生の越後雄太を投入。
立正大のキックオフがダイレクトでタッチに出たためいきなりハリケーンズボールのセンタースクラムとなりますが、このスクラムが崩壊しペナルティ。
日大陣20m付近のラインアウトを得た立正大ですが、ここでノットストレート。日大ボールのスクラムとなりますが、またも立正大FWの圧力を受けスクラムが崩壊。ボールを奪われます。
奪われたボールこそゴール前の攻防で取り返しますが、このスクラムの力の差はいかんともしがたい。
このスクラムでコラプシングを取られると立正大はスクラムを選択し、再び猛烈にプッシュ。スクラム後の攻撃でペナルティを得た立正大はさらにスクラムを選択。執拗にスクラムを選択し、ハリケーンズFWを削り始めます。
そしてこのスクラムもやはり立正大がドライブ。もはや為す術もなく、その後のオープン攻撃でゴール前まで迫られます。
ゴール前まで迫ったところで立正大がノックオン。ピンチを防いだと言いたいところですが、ノックオン故にハリケーンズボールのスクラムで再開されることになり・・・・
17-24
17-26
センタースクラムからほぼスクラムだけで前進されトライを許すという予想外の展開に。
「越後!気持ちだ!」「もう越後しかいないんだ!」後半から入った越後に対してスタンドから檄が飛びます。
そんな檄に応えるべく、早速センターライン付近でのマイボールスクラムが組まれます。
スクラムは押されますが耐え抜いてボールを出してバックスに展開すると、バックスもFWの奮闘に応えるかのように奮戦。FB普久原がセンターライン付近でブレイクすると一気に22mライン内に入ります。
このラックから素早くオープンに展開するとCTB広瀬、さらに展開するとSO饒平名が大きく前進。
さらに5mライン付近のラックから展開すると、
22-26
後半最後の攻撃も良かったのですが、急激に一体感が出てきたような気がします。
4年生がボールを繋いで前進し、4年生でフィニッシュしたのも偶然ではないような。攻撃自体も春や夏で挑戦していた形より形に拘らなくなったようにも見え、今年のハリケーンズの胎動を感じます。
後半課題となったスクラムも相手ボールスクラムで安定したスクラムを組むと、SO饒平名のロングキックで一気に敵陣22mライン付近のマイボールラインアウトへ。
このラインアウトをキープすると再びバックスで攻撃、ゴールライン付近まで前進したWTBトゥポウのボールを相手に渡ってしまいますがここで相手をタッチに押しだし5mラインでのマイボールラインアウトへ。
27-26
気が早いですが、これでもう決まったかな、と。
逆転したとかしていないとか点差がどうとかではなく、もう心配ないなと思いました。モールを押しこんだとは言っても昨年や一昨年のように走るように押したわけではないですけど、もう大丈夫だと思いました。
ハリケーンズがチームとしてまとまっているのを感じます。
このトライの後はゴール前に迫りながら仕留められず、さらにスクラムの反則から攻め込まれ、さらにパントのキャッチミスから相手ボールの5mラインアウトとなって、
27-31
27-33
誉められないような展開で再逆転を許してしまっているのですが、心配はしていませんでした。
逆転できる自信を持っていました。
再開後ハリケーンズのノックオンがあり、立正大ボールのスクラムになりますがこれも安定。立正大のハイパント攻撃にも対応し、逆にペナルティを得て立正大陣20m付近でのマイボールラインアウトとなります。
32-33
34-33
一体感のある攻撃で、完全に流れを掴んだハリケーンズ。立正大はキックもフェアキャッチになって蹴り返されたり、蹴り返したキックもダイレクトタッチになったりと徐々に勢いを失ってきています。
そして、ここで勝利を決定付けるトライが生まれました。
39-33
トライを決めた太田は4年生にして初のメンバー入り。1年前十字靱帯断裂の大けがを負い、手術・リハビリを経て「絶望的」と言われていた中大逆転で掴んだファーストジャージでした。その太田のトライと太田に次々と抱きいていくハリケーンズフィフティーンの姿、そしてスタンドからの「太田!太田!」コールははこの試合のハイライトとなりました。
41-33
この後のキックオフで再びハリケーンズがノックオンを犯し相手ボールのスクラムとなりますが、このスクラムではついにハリケーンズFWが押し込み相手の反則を誘いました。意気上がるハリケーンズFW。
最後、センターライン付近左中間でペナルティを得るとSH前川がPGに挑戦。
44-33
そしてノーサイド。
苦しい試合となりましたが、最終的に6トライを奪い11点差を付けて勝利しました。新聞記事等を見ると「自力で勝る日大が終盤立正大を振り切って勝利」のような論調が多いようでしたが、私はそうは思いません。
試合は確かに苦しい試合でしたが、苦しかったのはこの試合だけではなく新体制となった春からずっとです。「生みの苦しみ」を味わって来たチームが胎動、ようやく殻を割って生まれてきたのがこの試合だと思います。
「今年はダメなのでは」と思っていたファンの方も多いと思いますが、もうそんな心配はいりません。まだまだオギャーと泣いたばかりのチームではありますが、今後は一戦一戦確実に成長していくはずですし、結果も残せていけるはずです。
この試合で、皆ずいぶんと成長しました。次戦はまた違うハリケーンズになっていると思います。今後のハリケーンズの成長を見守っていきましょう!
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