全国大学ラグビーフットボール選手権4回戦
日本大vs日本体育大
得点表
日本大 | チーム | 日本体育大 | ||
41 | 合計得点 | 22 | ||
前半 | 後半 | ハーフ | 前半 | 後半 |
17 | 22 | 得点 | 17 | 17 |
3 | 4 | トライ | 3 | 1 |
1 | 1 | ゴール | 1 | 0 |
0 | 0 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
メンバー表
日本大 | |||
No. | 氏名 | 年 | 出身校 |
---|---|---|---|
1 | 春野 星翔 | 1 | 日本大学 |
2 | 井上 風雅 | 2 | 東福岡 |
3 | 岩上 龍 | 3 | 目黒学院 |
4 | 趙 誠悠 | 4 | 大阪朝鮮 |
5 | テビタ・オト | 4 | トンガ |
6 | 板倉 正矢 | 4 | 清真学園 |
7 | 飯田 光紀 | 4 | 日川 |
8 | シオネ・ハラシリ | 4 | 目黒学院 |
9 | 前川 李蘭 | 2 | 目黒学院 |
10 | 饒平名 悠斗 | 3 | コザ |
11 | 水間 夢翔 | 3 | 佐賀工業 |
12 | フレイザー・クワーク | 4 | 開志国際 |
13 | 広瀬 龍二 | 3 | 日川 |
14 | 髙野 謙人 | 4 | 静岡聖光学院 |
15 | 普久原 琉 | 3 | コザ |
16 | 竹内 治人 | 4 | 日本大学 |
17 | 林 琉輝 | 3 | 日本大学 |
18 | 山内 開斗 | 4 | 佐賀工業 |
19 | 熊谷 幸介 | 4 | 保善 |
20 | 佐川 奨茉 | 2 | 佐野日本大学 |
21 | 森口 公暉 | 3 | 日本大学藤沢 |
22 | 徳永 優太 | 1 | 佐賀工業 |
23 | ジョアペ・ナコ | 1 | 大分東明 |
日本体育大 | |||
No. | 氏名 | 年 | 出身校 |
---|---|---|---|
1 | 砂田 優希 | 3 | 駒込 |
2 | 森屋 颯太 | 4 | 横須賀総合 |
3 | ミキロニ・リサラ | 4 | 日体大荏原 |
4 | 伊藤 拓哉 | 2 | 東京 |
5 | 諏訪 和希 | 4 | 朝明 |
6 | 髙橋 泰地 | 4 | 秋田工業 |
7 | 小泉 敦矢 | 3 | 成城学園 |
8 | ハラトア・ヴァイレア | 4 | 日体大学柏 |
9 | 梶田 壮馬 | 4 | 名古屋市立西陵 |
10 | 勝目 龍馬 | 1 | 佐賀工業 |
11 | クリスチャン・ラウイ | 4 | 日体大学柏 |
12 | 松尾 峻輔 | 4 | 長崎北陽台 |
13 | 皆川 祥汰 | 4 | 駒込 |
14 | 鈴木 颯 | 3 | 豊多摩 |
15 | 貝森 瞭太 | 4 | つくば秀英 |
16 | 白鳥 大城 | 4 | 東京 |
17 | 藤田 幹太 | 1 | 筑紫 |
18 | 美谷 尋斗 | 3 | 魚津工業 |
19 | 中原 拓海 | 2 | 長崎北陽台 |
20 | 宮本 郁大 | 4 | 熊本北 |
21 | 伏見 永城 | 1 | 甲府工業 |
22 | 平城 大誠 | 3 | 東京 |
23 | 髙橋 駿 | 4 | 国学院久我山 |
タイムライン
リーグ戦を無敗で終えたハリケーンズがいよいよ大学選手権に登場。 相手は関東対抗戦5位、最終戦の筑波大戦に勝利し逆転で大学選手権出場を決めた日本体育大学です。鼻息の荒い日本体育大学相手に、ハリケーンズはどのようなラグビーでどのように対峙するか、さらには次戦に向けて余力を残せるか。昨年までと違う選手権を戦うために、求められるハードルは高く・・・・
日体大ボールでキックオフ。前半風上に立ったハリケーンズが序盤から攻め込みます。
5-0
SH前川のG失敗。
力の差を見せつけるべく、前半早々にトライ。この後もハリケーンズの攻勢は続きます。
10-0
12-0
ラインアウトからあっという間のトライ。10分で2トライ、12点差。このまま行けるかな、と思いましたが直後のキックオフでボールをキープ出来なかったあたりから不穏な空気が漂い始め・・・・・
キックオフでノックオンがあったため日体大ボールのスクラムへ。このスクラムを押し込まれてコラプシング、PKからこの試合初めて日体大に攻め込まれると、日体大は日大ゴール前10mのラインアウトから日大ゴール前に一気に迫り、
12-5
No8ヴァイレアのG失敗。
あっという間に失点すると、さらに日体大の反撃を受けます。
12-10
No8ヴァイレアのG失敗。
完全に主役交代。そして、まだまだ日体大劇場が続きます。
12-15
12-17
圧勝ムードを吹き飛ばす、あっという間の逆転劇。ハリケーンズは攻撃もディフェンスも大味なプレーが多く、らしさを感じません。
日体大のペナルティを足がかりにハリケーンズが日体大ゴールに迫ります。
日体大も出足の早いディフェンスでタックルをヒット、なかなか前進出来ませんがここはペネルティを得て、
17-17
SH前川のG失敗。
モールは相手のコラプシングを含めて2回失敗。3度目で完全に押し切りました。
キックの蹴り合いから普久原がカウンター。22mライン内側から10m付近まで前進、攻撃を継続したいところですが途中でPRリサラにボールを奪われてしまいます。
リサラにゴール前10mまで迫られますが、ここでスローフォワード。
事なきを得ますが、この後も日体大に攻め込まれる苦しい展開。
ハリケーンズは日大陣20m付近でオフサイドの反則。日体大No8ヴァイレアが右中間30mのPGを狙いますがここは失敗。
ハリケーンズは日体大陣22m付近のマイボールスクラムを前に両プロップを入れ替えますが、このスクラムを押し込まれコラプシング。再び陣地を戻されます。
ハリケーンズは日体大陣22m手前のラインアウトから連続攻撃をしかけ、22mライン内側まで入ります。
しかしここで日体大がジャッカル。ハリケーンズは流れを掴めないまま、前半終了となりました。
日体大に差し込まれ気味のハリケーンズ。日体大ディフェンスの出足がいいためか普段あまり見ないハンドリングエラーも多く、力に頼ってしまうためか得意のブレイクダウンでも後手に回っている印象です。
風下に回る後半、どのような戦いを見せてくれるでしょうか。
ハリケーンズボールのキックオフ。日体大が蹴り返したボールをNo8ハラシリが自陣20m地点でキャッチするとカウンター。ハーフウェイラインまで前進し、ハリケーンズの攻撃がスタートします。
ここからハリケーンズらしい連続攻撃。日体大の選手が倒れてレフリーがプレーが止めるまで、26フェーズ・4分に渡る攻撃で22mライン付近まで前進しました。
日大ボールのスクラムで再開しますが、このスクラムでペナルティを犯したのは日体大。PKを得たハリケーンズ日体大陣22mラインでラインアウト。このラインアウトからモールを作りますが、ここで日体大がコラプシング。さらにPKを得て、日体大ゴール前10mでのラインアウトとなります。
22-17
SH前川のG失敗。
関東学院戦のようにこのまま苦戦が続くのでは、という心配をよそにハリケーンズらしい攻撃で後半開始早々にトライ。
今度はハリケーンズらしいディフェンスからさらにチャンスを掴みます。タックルからCTBクワークがボールに絡みジャッカル成功。日体大ゴール前10m地点でのラインアウトに移ります。
27-17
SH前川のG失敗。
今度はハリケーンズらしいディフェンスからさらにチャンスを掴みます。タックルからCTBクワークがボールに絡みジャッカル成功。日体大ゴール前10m地点でのラインアウトに移ります。
この直後、普久原の50:22から再び日体大陣に攻め込みモールを押し込みますがここは日体大が耐えてモールアンプレアブル。
攻守の要であるヴァイレアを欠いた日体大に対し、ハリケーンズは再び得意の連続攻撃で攻め込みます。
しかしながら日体大陣10mライン付近に達したところでパスが乱れ、自陣深くに蹴り込まれると一転ピンチに。
5mライン付近のスクラムとなったところで林琉輝を投入。
しかしながらこのスクラムも押し込まれコラプシング。日体大がPKを得ると、
27-22
FB貝森のG失敗。
「自分たちはまだ終わっていない」という意思を感じさせる日体大のトライ。再び5点差に。
日体大に比べハリケーンズは余力を残しているようにも見えますがそれでも大丈夫かな、とやきもきさせるトライです。
直後のキックオフをキャッチしたハリケーンズは再びいつも通りの攻撃開始。ハーフウェイ付近でパスを受けたハラシリがタッチライン際を抜けると、
32-17
34-17
7枚目の写真、普久原の足下に見えてくるのはゴールライン。余裕の走りで既に越えているのでグラウンディングをすればトライですが、普久原はゴールラインを越えたところで加速していきます。顔つきも明らかに変わっています。最終的に追いすがる日体大ディフェンスを振り切りゴール左に回り込んでトライ。
何を考えて加速したのかはわかりません。キッカー前川の負担を考えたのか、日体大ディフェンスに熱くなったのか、あるいは他の理由か・・・・加速した理由は本人にしかわかりませんが、ゴール裏で目撃した私はこの加速で勝利を確信しほっとしました。なんとなく。
次々と戦略的にメンバーを入替していくハリケーンズ。残るリザーブはこの後出場する森口公暉と徳永優太のみ。一方日体大は限られたメンバーで今まで戦ってきたのでしょう、足を痛めているメンバーが多く見られるものの入れ替えを行いません。満身創痍の状態となっていきますがそれでも25分過ぎから日大陣に攻め込み、22mライン内側での攻防が続きます。
日体大に決定的な場面。22mライン付近のスクラムを押しこんでボールを奪うと素早く展開、WTBラウイがタッチライン際をまたも快走しますが、ここはCTB広瀬が対応。寸前のところでタッチライン際に押し出します。
この後のラインアウトでハリケーンズにノックオンがあり、ボールを奪った日体大がインゴールに持ち込みますがハリケーンズもよく守ってバイルアップ。さらにこの後のスクラムから日体大が再び攻め込んできますが、FL飯田がジャッカル成功。ハリケーンズのPKへ。
22m内側の攻防を防いぎきったハリケーンズですが、その後も日体大がボールを保持する時間が長くなっていきます。日体大もどうにか1トライ返そうと満身創痍の中闘いを挑んできますが、ここで完全に勝負を決するプレーが飛び出します。
39-22
41-22
残り5分。これで完全に勝負あり。
この交替を持って、すべての選手が出場。そして熱戦は最終局、最後のプレーへ。
最後のプレーは日大陣22m付近、日体大ボールのスクラム。この前のスクラムはハリケーンズが押しこんでいましたが、ここは双方無理に押しこまず日体大が展開。日体大のプレーが寸断されればノーサイドの局面で、果敢に攻める日体大ですが日体大に比べまだ足を残しているハリケーンズが厳しいディフェンスを見せ徐々に押しこんでいきます。
そして最後、タッチライン際の攻防でこぼれたボールをFB普久原がタッチに蹴り出したところでノーサイド。
総合力の勝利。
予想通り後先考えずチャレンジングなラグビーを見せた日体大の前に前半戦は押し込まれる場面もありましたが、後半戦はなんとか立て直し総合力で日体大を上回ることが出来ました。
この先連戦が続くことを考えれば余力を残して勝てたことも大きいでしょう。
反省すべき点も多い試合となりましたが、次の京産大戦に向けて修正できるところは修正し、後悔のないよう準備して欲しいと思います。
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